ツール解説

Market Panic Scoreとは?考え方と使い方

Market Panic Scoreの設計思想と使い方を解説します。4つの市場指標を統合したスコアの意味と、過去の暴落との比較機能について説明します。

Market Panic Scoreは、市場がどれだけ「パニック状態」に近いかをスコアで示す情報ツールです。長期投資家(特にインデックス投資家)が暴落局面を客観的に把握し、判断材料を増やすためのダッシュボードとして設計されています。

なぜこのツールを作ったのか

積立投資を続けていると、市場が急落した時に「これはいつものノイズなのか、本格的な暴落なのか」を判断することが難しい局面があります。ニュースは感情的な表現が多く、SNSでは楽観論と悲観論が入り乱れます。そこで、複数の市場指標をデータとして統合し、「今の市場の状態」を0〜100の数値で確認できるツールとして作成しました。

あくまで判断材料のひとつを増やすことが目的であり、投資推奨ではありません。「スコアが高いから買え」というシグナルを提供するものではなく、「今どのくらいの水準にあるのか」を知る補助ツールとして位置づけています。

スコアを構成する指標

Market Panic Scoreは、大きく「ダメージスコア(構造的な価格下落)」と「ヒートスコア(現在の恐怖・ボラティリティ)」の2つに分かれます。

ダメージスコア(Damage Score)— 構造的な価格ダメージ

  • ドローダウン:52週高値から現在価格がどれだけ下落しているか(ウェイト: 40%)
  • SMA200乖離率:200日移動平均線からの乖離度(ウェイト: 35%)
  • マーケット・ブレス:市場全体で200日SMA上の銘柄比率(米国市場のみ, ウェイト: 25%)

ヒートスコア(Heat Score)— 恐怖・ボラティリティの強度

  • 20日間リターン:直近20営業日の価格変動率(ウェイト: 35%)
  • 実現ボラティリティ:過去20日間の実際の変動の大きさ(ウェイト: 35%)
  • VIX / 日経VI:インプライド・ボラティリティ(ウェイト: 20%)
  • RSI(14日間):売られすぎ・買われすぎ水準(ウェイト: 10%)

Note

各指標は過去データに対するパーセンタイルに変換されます。例えば「ドローダウン70」は「過去のドローダウン観測値のうち70%がこの値以下だった」ことを意味します。これにより異なる単位の指標を0〜100の共通スケールで比較できます。

スコアの見方(0〜100)

  • 0〜20:Calm(落ち着き):市場は全体的に安定した状態
  • 20〜40:Watch(要観察):若干の警戒感が生まれている水準
  • 40〜60:Correction(調整局面):明確な調整が進んでいる状態
  • 60〜80:Stress(ストレス):強いストレスが市場全体に広がっている
  • 80〜100:Panic(パニック):歴史的な暴落に近い極端な状態

過去の暴落との比較機能

ダッシュボードには「過去の主要暴落局面との比較」セクションがあります。コロナショック・リーマン危機・ITバブル崩壊などの歴史的なイベント時のピークスコアと現在のスコアを比較し、「今の市場がどれくらい歴史的な暴落に近いのか」を相対的に把握できます。

スコアは実際の過去データから算出されています(一部の古いイベントはデータカバレッジの関係で簡易算出になる場合があります)。このランキングを見ることで、「今回の下落は過去のコロナショック級か、それとも軽微な調整か」という感覚をデータで確認できます。

このツールの使い方

  • 積立投資を継続しながら、スコアが高い局面(Stress〜Panic)では追加投資を検討する材料のひとつとして参照する
  • 特定の水準を「買いシグナル」として機械的に使うのではなく、市場環境の概観把握に活用する
  • 日々チェックするより、市場が大きく動いた局面で確認する使い方が想定されています
  • US(S&P500)とJP(TOPIX)のスコアを比較し、どちらの市場により強いストレスがかかっているか確認する

まとめ

Market Panic Scoreは「今市場はどの程度パニックに近いか」を一目で確認するための参考ツールです。データを元に状況を把握し、感情ではなく事実に基づいた判断をする一助になれば幸いです。将来の市場動向を予測するものではなく、現在の状態を客観的に示すことを目的としています。

注意事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の取得を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴います。投資判断はご自身の責任において行ってください。

情報提供に関するご注意

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の取得を推奨するものではありません。 投資にはリスクが伴い、元本が保証されるものではありません。 投資判断はご自身の責任において行ってください。

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